金融商品取引法に基づく内部統制有効性評価の実践

セミナー概要

「重要な項目に絞ったうえで、評価作業を効率化するにはどうすればよいか」「自社が行っている評価は標準的なレベルなのか、何のためにこの文書を作成しているのか」「内部監査として会社の利益になる提言を行うためにどうすればよいか」「毎年発生する整備・運用状況評価の実務をマスターしたい」― J－SOX・内部統制報告制度対応の中でこんな要望や疑問が引き続き寄せられています。

一方で、金融庁では、上場会社による有価証券報告書の訂正が増加しているなどの背景を踏まえて、実施基準の改訂を公表し、2024年4月1日以降始まる事業年度から適用されることになりました。

本講座では、全社統制、業務プロセス統制、決算財務報告プロセス統制、IT全般統制のそれぞれについて、改訂基準や他社実務を踏まえて、整備・運用評価の実務ポイントを解説します。これまでの法的要請の経緯や実務での教訓、開示された重要な不備の事例等の最新情報を解説します。設例や事例を随所に織り込みつつ、実際の現場対応や監査対応にも踏み込んだ実務本位の講義となるように講師が分かり易くご説明いたします。

講義内容

1 内部統制評価の背景・前提の確認（70分）

（１）内部統制に対する法的要請と改訂実施基準の概要

（２）内部統制の基本的枠組み：４つの目的と６つの要素とは

（３）内部統制の評価作業の全体フローと評価スケジュール

（４）めざすべき最終ゴールと内部統制報告書の結論部分

（５）開示すべき重要な不備の判断基準

（６）過去の報告事例から学ぶ重要な不備の傾向

2 評価範囲の考え方と確認（50分）

（１）全社的な内部統制の評価範囲

（２）業務プロセスの内部統制の評価範囲～リスクアプローチ

（３）ＩＴ全般統制の評価範囲

3 全社統制の有効性評価と不備の改善（40分）

（１）全社統制の評価概要と文書化例

（２）全社統制の評価結果の記載例

（３）全社統制の不備と対策

4 業務プロセス統制の整備状況の評価と不備の改善（40分）

（１）業務プロセス統制の評価概要と文書化例

（２）リスクの抽出とアサーション

（３）コントロール記載上の留意点

（４）整備状況の評価方法と評価結果

5 業務プロセス統制の運用状況評価と不備の改善（60分）

（１）運用テストの全体像

（２）テスト対象コントロールの絞り込み

（３）テスト対象期間とテスト実施時期

（４）サンプリング方法、サンプル数、母集団

（５）テスト手続の作成ポイントと具体例

（６）運用テスト結果の記載例（監査調書の作成例）

（７）ロールフォワード、再テスト、期末テストの内容

（８）業務プロセス統制の不備と対策

6 決算・財務報告プロセス統制の評価と不備の改善（40分）

（１）決算・財務報告プロセス統制の評価概要と文書化例

（２）決算・財務報告プロセス統制の評価結果の記載例

（３）決算・財務報告プロセス統制の不備と対策

7 ＩＴ全般統制の評価と不備の改善（30分）

（１）ＩＴ全般統制の評価概要と文書化例

（２）ＩＴ全般統制の評価結果の記載例

（３）ＩＴ全般統制の不備と対策

受講対象者

内部統制・内部監査・経理財務部門等の実務責任者・担当者、監査役

受講料〔1名様分〕

お申込みに際してご留意いただきたいこと

〇 受講料は、視聴開始日４営業日前までに別途ご案内する指定銀行口座にお振込みください。なお、視聴開始日４営業日前までにキャンセルの連絡がない場合は、お振込みいただいた受講料のご返金はいたしかねますのでご了承ください。

※ お振込み手数料につきましては、お客様ご負担でお願いいたします。

※ 領収書の発行はいたしかねますのでご了承ください。

〇 申込期限後または中止後のお申込は出来かねますので、ご了承ください。

〇 反社会的勢力と判明した場合には、Webゼミのご視聴をお断りいたします。

〇 講師と同業の方につきましては、お申込みをご遠慮いただいております。

〇 講義の録音・録画はご遠慮いただいております。

〇 プログラム内容等は、一部変更になることもございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。

〇 天災事変やその他諸事情により、セミナーの中止・延期、申込期限前の締切等がございますので予めご了承ください。