2025年最新KAM事例から学ぶ“次に来る”監査・投資家対応

セミナー概要

企業は、会計基準や開示規則に基づき、適切な財務報告を行うことで説明責任を果たしています。しかし近年、この「基準通り」の対応だけでは企業価値を十分に伝えきれない局面が拡大しています。

背景にあるのは、監査の厳格化と投資家期待の変化です。監査人は会計上の見積りに関する詳細な説明を求め、投資家は気候変動対応といった新興課題の影響を財務諸表に反映することを期待しています。そのため、「基準通り」ではあっても、企業の置かれた状況次第では投資家や監査人からの要請に応えきれず、追加の開示要請や監査対応コストの増加、さらには投資家の信頼低下につながるリスクを抱え込む可能性があるのです。

この課題解決の鍵を握るのが、監査報告書に記載されるKAM（監査上の主要な検討事項）の戦略的活用です。自社と類似する環境の企業に対するKAMを体系的に分析することで、将来自社に求められるであろう開示内容や会計上の重要な判断を先取りできるのです。2025年3月期に報告されたKAMには、サイバーリスクや気候関連といった新興リスクに関する先進的な記述も含まれています。

ただし、無作為にKAMを眺めているだけでは単なる情報の羅列で終わる結果、自社にとっての具体的な示唆を引き出すことは困難です。監査人によって説明の深さや着眼点に大きな差があるため、事例の選択基準と分析手法が成果を左右するからです。

本セミナーでは、2025年3月期のKAMから特に実務的価値の高い事例を厳選したうえで、詳細な記述内容と新興リスク対応の具体的手法を徹底解説いたします。受講者は自社の現状を照らし合わせながら「今から備えるべき重要課題」を明確かつ具体的に特定することができます。変化の激流の中で競争優位を維持し続けるために、次世代開示戦略の構築にお役立てください。

講義内容

１．KAMの核心を理解する：制度の本質と企業への意味

・監査報告書にKAMが生まれた背景

・監査人がKAMを決定するプロセス

・KAMの記載要素とそのポイント

２．2025年最新事例で学ぶ：KAMが映す企業リスク

・2025年3月期の最新KAMの全体像

・選りすぐりの優良事例解説

・KAM報告の経年変化浮かび上がる対応の勘所

３．KAMを“攻め”に変える：未来を先取りする実務対応

・サステナビリティ開示とのコネクティビティ

・気候変動を取り上げた日本のKAM事例

受講対象者

上場企業の経理部門責任者・担当者

有価証券報告書や四半期報告書の作成・レビュー担当者

IR（投資家向け広報）担当者

内部監査部門・監査役室のメンバー

経営企画・サステナビリティ推進部門の実務担当者

受講料〔1名様分〕

お申込みに際してご留意いただきたいこと

〇 受講料は、視聴開始日４営業日前までに別途ご案内する指定銀行口座にお振込みください。なお、視聴開始日４営業日前までにキャンセルの連絡がない場合は、お振込みいただいた受講料のご返金はいたしかねますのでご了承ください。

※ お振込み手数料につきましては、お客様ご負担でお願いいたします。

※ 領収書の発行はいたしかねますのでご了承ください。

〇 申込期限後または中止後のお申込は出来かねますので、ご了承ください。

〇 反社会的勢力と判明した場合には、Webゼミのご視聴をお断りいたします。

〇 講師と同業の方につきましては、お申込みをご遠慮いただいております。

〇 講義の録音・録画はご遠慮いただいております。

〇 プログラム内容等は、一部変更になることもございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。

〇 天災事変やその他諸事情により、セミナーの中止・延期、申込期限前の締切等がございますので予めご了承ください。